2017年12月10日~12月16日 一週間をまとめ読み
カテゴリー:一週間のまとめよみ
作者:オムニバス
先週一週間のWithdog、Withcat、Dog&Cat Storiesの配信記事をまとめています。
今回の扉絵は、Mackさん(飼い主:DAXさん)です。
(新)視点の変化で闘病は変わる
(話題)悲しくて怖いのは、本当は愛犬の方じゃないかな
(話題)冬に猫を保護する(ビアンカとネーロとグリーシア)
・猫とミサイル
・糖尿病の猫さんと暮らすために
・私の自慢の弟でしたよ
など
12月10日(日)
愛犬、愛猫を今すぐ10倍可愛くする簡単な方法
犬や猫を飼いたいと思い、実際に飼うまでの葛藤を描いたエッセイが『うちの子がう
ちにくるまで』。
当時のことは、いつまでも瑞々しく思い出すことが出来ます。
『うちの子がうちにくるまで』は、うちの子がもっと可愛くなり、よその子まで可愛
くなります。
不思議ですね。
(追記)
犬を飼うということは、飼う直前から始まっていて、看取った後も続いているように思います。飼う前のドキドキも、いなくなってから、ちょっと寂しい気持ちになることも、全て犬を飼うこと。だから今もうちの子と、一緒にいるんだと思うんです。
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猫とミサイル
謎の大学講師、夏目潤一郎。
猫を抱きながら、TVのワイドショーを見るのが楽しみ。
「今日のニュースは何かな?」
何か変なんだよね。世の中って――
どうなっているんだろうね? 世界って?
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幸せにね
幸せにね|その1
先日、友人からメッセージをもらった。ブルテリアの女の子の里親を探しているという。
推定5歳の、とてもキュートな子。もう6カ月も、家族が決まらないのだとか。
一方うちは、うちの子を見送って、1年半になる。
――もしかして良い機会? これは縁か?
そう思った。
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幸せにね|その2
しかし、折悪く夫婦ともに忙しい時期。面倒をみてあげられるだろうか?
今は毎日の散歩だって怪しいぞ。心配だ。
うちは前の子には全力だった。2度、病気で危険な状態だったけれど、2度とも天国にいく寸前に、連れ戻した。
最期のときも、思い残すことなく介護したつもりだ。
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幸せにね|その3
あの日、うちの子は、人に自慢できるくらい立派な旅立ちをした。
今も、本当に自慢に思っている。
それが、うちの子と過ごした14年と7カ月の証だ。
――その子に――
同じようにしてあげられるだろうか?
もしも出来なかったら、その子にも、うちの子にも申し訳ない。
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幸せにね|その4
もうひとつ、心に引っかかることがあった。
別に信心深いわけではないが、うちでは、うちの子の生まれ変わりをなんとなく期待している。
あいつじゃなきゃ、絶対ダメというわけではない。
次の子もきっと、全力で可愛がるだろう。
しかし、生まれ変わりは、期待してやりたいんだ。
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幸せにね|その5
推定5歳の、その子をうちに迎えれば、”期待する”のを、やめることになる。
うちは多頭飼いは、しないつもり。だから次の子が最後の子だ。
だから迷った。あのキュートな子がかわいそうだし、幸せになってほしい。
「すぐには決められない」
そう友人には答えた。
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幸せにね|その6
“期待する“のをやめるのは、比較的簡単だ。
踏ん切りをつけるだけだから。
次に、仕事の都合をつけ、その子の為に時間が作れるか考えた。
寂し思いをした子なら、尚更もう寂しい思いはさせられない。
出来もしない約束は、最初からしない方がいい。その子を不幸にさせることになる。
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幸せにね|その7
2日たって、友人からメッセージが来た。
あの子の、新しい飼い主が決まったそうだ。
ああ、良かったと心から思った。同時に、もう悩まなくて済むとホッとした。
しかし――、寂しい思いもあった。
「幸せになってね」
と思った。うちの子を預けるような気持になった。
――おしまい。
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生まれ変わりの子でなくても良いんですけどね。前の子で本当に満足をしたから、すぐでなくても良くて、いつか、うちの子がそうだったみたいに、運命みたいな出会いを、気長に待っている感じです。生まれ変わってくれるのが一番ですけど(笑)
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12月11日(月)
それは限られた時間を刻むこと
愛犬の闘病で悩む飼い主さんは多い。
それは見えない不安が、心にのしかかるから。
これからどうなる? いつまで続く? 医療費は?
見えないものは仕方ない。しかし、見えているものはある。
不安に怯えるのではく、どうか前向きに。
愛犬のために、あなたのために。
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猫の糖尿病|その3
糖尿病で大事なのは、食事への気遣い。
しかし、良いものは際限がない。
うちは別の病気で、超低脂肪の療養食だった。
あまり美味しくないようで、食べさせるのにトッピングなどの工夫がいった。
闘病は長く続く。だから、無理のない食事を。
お互いがね。
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愛犬、愛猫を亡くした飼い主さんへ
寂しさは楽しめていますか?
私は結構楽しんでいます。悲しみと違って、楽しめるんものなんですよ。
寂しさは、その子と一緒に暮らした証。だから楽しさも同時に運んできてくれます。
でも、悲しみはほどほどにね。
楽しかった思い出まで、曇らせてしまうから。
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12月12日(火)
頑張らないと言う選択
犬猫の闘病は長くなりがち。
今回は「頑張って」という、励ましについて考えました。
「頑張って」はありがたい言葉ですが、当事者には重圧でもあります。
好意だけをいただいて、今は積極的に『頑張らない』という選択も必要です。
全力で立ち向かうときのために……
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猫の糖尿病|その4
病気の時の食事は、選択肢が限られますから、飽きてしまうのは避けられないことです。
飼い主の食事の悩みは共通ですね。我が家も色々なものをトッピングしました。
我が家の闘病を振り返って思うのは、簡単に大好物を使わないこと。
連投しないことです。
(追記)
闘病時の大好物の扱いについては、また別の記事にか書こうと思います。
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12月13日(水)
悲しくて怖いのは、本当は愛犬の方じゃないかな?
犬が元気一杯の時期から、老犬で寝たきりになるまでは、僅か14年程。
急に衰えた自分に、犬は困惑します。
楽々飛び越えた段差につまづくようになり、大好きなソファーに飛び乗れなくなり。
自信を無くした顔を、今も忘れません。
そんな気持ちを、分かってあげたいですね。
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冬に猫を保護する|前編
年の瀬迫る昨年のこと。「心配な仔猫がいる」急な連絡が入りました。
その場所に行くと、3匹の子猫が風邪をひいて酷い状態。
寒さの厳しい冬の時期は、一刻の猶予もありません。
早速、その子たちの確保が始まりました。
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12月14日(木)
悩みについて|その1
人の悩みは、絶対的なものではなく、いつも相対的なものです。
つまり気持ちの持ち方次第で、大きくも小さくもなるということです。
愛犬の闘病では、飼い主の悩みは尽きません。
自分の経験に照らせば、”悩み”は意識して付き合わないと、必要以上に大きくなりがちです。
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悩みについて|その2
何故、愛犬の闘病で飼い主は悩むのか?
理由は色々あるでしょうが、口のきけない犬に対して、飼い主が大きく感情移入をするからではないでしょうか?
これもまた、自分の経験に照らしての考えです。
飼い主は時に、愛犬の病気の原因が、自分ではないかとさえ思うものです。
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悩みについて|その3
どうか、悩みとは上手く付き合って下さい。迷路に迷い込まないように。
そのための一つの考え方を書きました。
この方法で悩むが消えるわけではありません。しかし、悩みの大きさが相対的と知るのは、悩みから抜け出す切っ掛けになると思います。
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悩みについて|追記1
悩みと悲しみは、混同しがちですが、別のものです。
悲しみにはある程度実感があり、癒えるものです。
一方、悩みは捉えどころがなく、扱いを誤ると無限に増幅します。
しかも悩みは、”後悔”に変わりやすいものでもあります。
後悔は、なかなか消えないのでやっかいです。
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悩みについて|追記2
経験からして、悩みと悲しみを分けて考えるようにすると、心は軽くなります。
そして、どうか悩みを後悔に変えないように。
悩み、悲しみ、後悔については、いつかまとめて書こうと思います。
因みに、”寂しさ”は、癒えた後の悲しみなのかもしれないと思っています。
――おしまい
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冬に猫を保護する|後編
年が明け、救い出した3匹は次第に回復していきます。
猫本来の可愛い姿になった3匹は、人にも慣れ、やがて新しい家族のもとに。
冬は特に保護された猫と、そうでない子の運命が別れます。
幸運にも救われた命。
幸せになって欲しいです。
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12月15日(金)
私の自慢の弟でしたよ
”自慢したくなる別れ”というものがあるように思います。
犬猫たちは、常に生きる事に一生懸命です。
闘病の際、ゆらゆら揺れ動く飼い主の心とは裏腹に、彼らはいつも前向き。
だから我々は彼らとの別れの時、悲しみと同時に、別の感覚を覚えるのかもしれません。
それは――、やり切って去っていく者の爽やかさ。
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犬の一生|その1
犬には犬の一生が、人には人の一生があって、どちらが良いとは言えないのかもしれません。ただ、犬の一生は少々羨ましくもあって、教訓に満ちています。
犬を看取ることも含めて”犬を飼う”ことで、愛犬の死を心の糧にすることで、その子と暮らした日々が、より輝くように思います。どうかなあ?
犬の一生は、楽しそうに、飼い主の前を走り抜けていくイメージです。「おいおい、そんなに急ぐなよ」って思うのですがねえ。
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犬の一生|その2
犬はいつも全力なんですよね。散歩もご飯も闘病も。それが素晴らしいです。
犬は死ぬことなど恐れていなくて、楽しそうに飼い主の前を、駆け抜けていくだけのように思います。
愛犬の死にざまは、飼い主の生きざまと同じと書いたことがあります。
きっと愛犬の死にざまは、飼い主の一生を掛けて、変える事もできるのだと思います。
ずっと、心の中に生きて続けますからねえ。
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『犬を飼う』谷口ジロー
犬も猫も、昔から文学に登場しますね。
『吾輩は猫である』をはじめとして、猫が主人公級の存在感を持つ小説は多いように思いますが、犬はどうでしょうか? ちょっと思いつきません。犬の話しも読みたいですね。
文学ではありませんが、谷口ジローさんの『犬を飼う』がとても好きです。
『犬を飼う』は犬の一生に寄り添う喜びを、教えてくれる作品です。哀しいけれど、それを上回る喜びに満ちています。
そして――、犬を見送ることに、勇気が湧いてきます。
本当にオススメです。
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猫の糖尿病|その5
闘病で大切なのは、病院選び。
人も動物も、病気の診断には問診が最重要。
しかし動物は口がきけず、その問診は飼い主に対して行われます。
獣医師と飼い主との相性が、治療の鍵を握るのです。
病院を選ぶのは当たり前のこと。悪いことではありません。
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12月16日(土)
悩みの賞味期限|その1
悩みには賞味期限があるように思います。
その証拠に、人間はいつまでも1つの悩みを、引きずる事はないですね。
去年悩んでいた事実は覚えていても、もうそれは思い出になっているはず。
今も悩んでいるなら、それは悩みが、後悔に変わってしまっているのではないでしょうか?
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悩みの賞味期限|その2
犬猫の闘病では、悩みはつきものです。
しかし、もしも看取りがあったとしたら、闘病の悩みはそこまでです。
その後は、悩みは悲しみに変わり、悲しみは癒えて行きます。
正体のわからないものでずっと悩むよりも、悲しみましょう。
そして、悩みを後悔に変えないように。
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悩みの賞味期限|その3
犬猫を飼うという行為は、飼う前から始まり、看取ったあとも続きます。
悲しい、寂しいは、まだその子を心の中に飼っているということです。
”悲しい”はいただけませんが、”寂しい”は悪くはありません。
ずっと飼って行けばいいんだと思います。
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猫の糖尿病|その6-1
犬猫が重大な病気をわずらった時、セカンドオピニオン、サードオピニオンはとても役に立ちます。
獣医師によって診たてが異なり、治療方針が違うと知る事は、とても良い事です。
それは、選択肢を増やすことであり、治る可能性を高めることでもあります。
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猫の糖尿病|その6-2
治らないと言われた病気が治る。治るはずの病気が治らないことは”良くある”ことなのです。
獣医師の腕の良い悪いはもちろんありますが、それよりも飼い主との相性が大事です。
飼い主は愛猫に寄り添います。獣医師は飼い主の心により添って欲しいですね。
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猫の糖尿病|その6-追記
病院を変えるのは、ためらわれる方も多いようですが、選べる都市部なら、積極的にやった方が良いですね。
その方が獣医さんも、真剣に対応しなければならない文化が育つように思います。大学を卒業してから、論文を読んでいない方も多いのではないかなあ。
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Withdog、Withcat より
【12月17日版】この週は14記事を配信しました。
――次回、週刊Withdog&Withcat 2017.12.24版――
――前回、週刊Withdog&Withcat 2017.12.10版――
――Withdog『犬を飼うということ』は、犬と飼い主の絆を考えるサイトです――
――Withcat『猫の話をしようか』は、猫と飼い主の絆を考えるサイトです――