犬猫物語

Dog&Cat's Stories

【4月1日版-上巻】注目:愛犬の終末期と看取り、再び猫を飼う[2018.4.1-1]

週刊 Withdog & Withcat 一週間をまとめ読み
2018年3月25日~3月31日(本上巻は25日~28日)

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Review
カテゴリー:一週間のまとめよみ
作者:オムニバス
先週一週間のWithdog、Withcat、Dog&Cat Storiesの配信記事をまとめています。
今回の扉絵は、ジョンさん(飼い主:ジョンママさん)です。
[Topics]
(特集)うちの子が旅立つまでのこと(ピーチーまたね)
・太陽の匂いと通い猫
◎ALEXがうちに来るまで
・ハナちゃんの動物病院(猫)
 など

 

3月25日(日)

うちの子が旅立つまでのこと|8話-1

「ピーチーを”良く”看取ってやろう」
そう気持ちは、切り替わっていました。
これまでは、全力でピーチーの命を救う闘病をしてきたつもりでした。
しかしもう、「全力で看取る時期」なのだと、肌で感じていました。
この日書いたのは、『虹の橋』のことでした。

うちの子が旅立つまでのこと|8話-2

『虹の橋』は良い詩だと思います。
沢山の飼い主さんの心を、救ったことも知っています。
しかし――
ピーチーとわが家には、どうも似合わない――
「センチメンタル過ぎるよなあ、この子には」
そう思っていました。
うちの子は、オトボケなのですよ。
とっても――

うちの子が旅立つまでのこと|8話-3

「ピーチーが旅立った時、どうか『虹の橋』で慰めないで下さい」
その時の、正直な気持ちを書きました。

ピーチーは全力で生きて、一生を駆け抜けた。
僕たちは、それを全力で見守った。

そんな終わり方に、してあげたかったのです。

うちの子が旅立つまでのこと|9話-1

2年前の今日、2度目のブログを更新しました。
刻々と状況が変わるピーチー。
”生きている”ピーチーを、記録しなければと思っていました。
2年前の明日は、2度更新。
明後日は、3度更新。
明々後日は、3度更新。
そしてとうとうーー、別れの朝がやってきます。

うちの子が旅立つまでのこと|9話-2

この日の午後は、ピーチーと14年間通い続けた公園に行きました。
ピーチーが大好きだった、”木の棒”を取りにいったのです。
もう一緒に来ることはないと思うと、寂しくなりました。
時間がとてもゆっくりと流れ始めました。
濃密な時間が――

『太陽の匂いと通い猫』

”匂い”と”出会い”をテーマに書いた、掌編小説の1話です。
郊外に借りた一軒家。
その縁側で昼寝をしていたら、いつのまにか現れた猫。
太陽の匂いのする猫――
猫が去ると、手にはほのかに甘い香りが――
さて、その猫は

3月26日(月)

うちの子が旅立つまでのこと|10話

この日は、ピーチーの月誕生日。
わが家では、ピーチーが劇症肝炎から回復してから、毎月誕生日を祝っていました。
「今月も生きてくれてありがとう」と。

ピーチーは呼吸が苦しい以外は、元気な状態。
肺がカートリッジ式ならいいのにね――

うちの子が旅立つまでのこと|10話 追記

選択をすることと、選択をしたら迷わないことが、愛犬にしてやれる最大の誠意だと思っていました。
悩みも苦しみもあったけれど、全てが良い思い出です。

決断はある意味では、飼い主冥利でもありますね。
お前の命は預かる。何があっても受け止めるよっていう気持ちですね。

あれは、今思い出しても、充実した時間でした。
そして、いつまでも続けばいいと思っていました。

神様に、もう1回やるかと訊かれたら、喜んでやるって言いますね。
介護は我が子を味わい尽くす時間なのだと思います。

うちの子が旅立つまでのこと|11話

この日の夜。恐れていたことが起きました。
ピーチーが、大好物のウニを食べなかったのです。
いつでもどんな時でも、目を輝かせたウニ。
――とうとうその日が。
そして――
ピーチーを14年診てくれた主治医からは――
安楽死を示唆する言葉が。

うちの子がうちにくるまで(猫)|No.1 前編

先代猫みゅうさんとの別れ。
そして、猫のいない生活を送る作者。
やがて、新しい猫との出会いの時がやってきます。
――仔猫がやってくる!
それも、とびきりカワイイ猫が!
しかし、その猫は――
新しい猫ではなくて、運命の子でした。

3月27日(火)

うちの子が旅立つまでのこと|12話-1

安楽死のことは、ずっと頭にありました。
主治医に言われたからではありません。
不思議に思われるかもしれませんが、ピーチーが若いころから既に、「いつか老いて別れの日が来るのだ」と考えていました。
安楽死は重要な選択肢なのだと、ずっと思っていました。

うちの子が旅立つまでのこと|12話-2

言うまでもなく、安楽死は肯定派です。
何故か?
否定をしていると、万が一その選択をするときに、それが苦悩に満ちたものになるからです。
迷いの中で、ピーチーを死なせたくはない。
愛犬の死に方は、飼い主が堂々と選択する――
それが誠意なのだと思いました。
尚、肯定派=積極派ではありませんので、念のため。

うちの子が旅立つまでのこと|12話-3

安楽死を選ばない場合と、選ぶ場合で起きる事を明確に書くと下記のようになるはずです。

選択肢①:安楽死を選ばない
それは、愛犬が苦しみながら死ぬ可能性がある。
たとえそうであったとしても、正面から受け止めること。
選択肢②:安楽死を選ぶ
それは、確実に別れ瞬間に立ち会えることと、安らかな死を得られる。
その代わりに、自らが愛犬の死を確実にすること。

同じ重み。そして飼い主の生きざまでもあります。

うちの子が旅立つまでのこと|12話 追記-1

安楽死は、賛成/反対どちらであったとしても、考えておくことが大事だと思います。
いざと言う時に、予備知識なしに判断なんてできませんからね。
愛犬の命(言い方を変えれば死に方)を背負うのは、飼い主の務めだから、それは仕方ないことです。飼い主冥利と思って、笑って受け止めるしかありません。
愛犬はきっと、黙って飼い主に命を預けてくれます。

うちの子が旅立つまでのこと|12話 追記-2

わが家は良いお別れだったので、今でもそれを思い出す度に元気をもらう感じです。
安楽死を選ぶ場合は、堂々とそれを選択するつもりでした。
その前に、もがき苦しんで死ぬことがあったとしても、それはそれ。
真正面から受け止めてやろうと決めていました。

うちの子が旅立つまでのこと|12話 追記-3

安楽死は悪いものでないというのが、筆者の持論です。
それを選んだ飼い主さんは、とても偉いと思います。
何しろ、”選んだ” のですから。
選べず、迷ったままで、結果が出てしまうのは、自分としてはいやでした。
命を預けてくれているのだから。「確かに預かったよ」と、愛犬には言いたかったですね。

 

うちの子が旅立つまでのこと|13話

ピーチーは深刻な状態。
でも――、我が家にはいつも笑いがありました。
トボケタ風貌だから?
ピーチーの性格?
嘆いたり、悲しんだりが、似合わない犬なのでした。
闘病も介護も、多分看取りも――
悪いもんじゃないなあと思っていました。

うちの子が旅立つまでのこと|13話 追記

良いお別れは、良い獣医さんがいてくれると助かりますね。
うちは子犬の頃からずっと同じ病院に通い、獣医さんとは仲良しでした。
二次診療、高度医療と、色々と動物病院は経験しましたが、最後の看取りは馴染みの獣医さんと決めていました。

うちの子が旅立つまでのこと|14話

この日は、マンションの消防点検がありました。
火災警報器の動作試験です。
ピーチーは、この警報器の音が好きではありません。
劇症肝炎の治療の副産物で、聞こえなくなっていた耳も復活。
酸素テントのなかで一暴れのピーチーでした。

うちの子がうちにくるまで(猫)| No.1 後編

運命の子は――、きっといると思います。
まるで導かれ、奇跡のように我が家にやってくる子。
まるで先代猫の生まれ変わりのように振る舞いの子。
そうでない子も沢山いて――
だけど、どんな猫も皆――
いつか運命の子に変わります。

3月28日(水)

うちの子が旅立つまでのこと|15話

前日の夜は、部屋の中でお花見をしました。
お弁当を買ってきて、シャンパンを開けて。

最後は絶対に泣かないと、ずっと前から決めていました。
笑顔で見送ろうとも決めていました。

意識レベルが下がっていくピーチー
少し寂しい思い――

うちの子が旅立つまでのこと|15話 追記-1

どう送りたいかは、考えておかないといけませんよね。
その日が来た時に、迷いますからねえ。
それと――、もしも笑って見送ろうとしたら、準備と覚悟が必要でもあり、事前に心に留めておかないと、涙のお別れしかできなくなります。
どうしたいかって、飼い主の生き方そのものみたいな気がします。

うちの子が旅立つまでのこと|15話 追記-2

犬と飼い主の関係は、その犬の数だけありますから、どれが良いとは言えませんね。
良い送りには運の要素も大きいし、その上に覚悟もいりますね。
ただ、看取りは一瞬ではなく、ある連続した時間に思えてなりません。
愛犬と良い関係を築いていたら、どんなことがあっても、きっと良い別れのように思います。

うちの子が旅立つまでのこと|15話 追記-3

別れは、いつか必ず通る道なんですよね。
だから、堂々とど真ん中を歩こうと思いました。
苦しいのも、悲しいのも、全部その子がくれるものですからね。

 

● 

うちの子が旅立つまでのこと|16話

ピーチーがひどくつらそうにしている昼ごろ。
安楽死の言葉が、頭をよぎります。
ついにその時か?
決断を仕掛けた時、ピーチーが勢いよく身をよじりました。
「まだ一緒にいたいんだよ、きっと」
「そうだな」
主治医の診療時間が、決断のリミットでした――

うちの子が旅立つまでのこと|16話 追記

安楽死は人生感や、宗教観や、哲学や、経験の組み合わせで、どんどん考え方が変わるものですからねえ。自分の考え方を探す旅みたいなことろがありますね。

こういうのって、一度最後まで考えとくといいです。
「だから私は選択する」
又は、
「だけど私は選択しない」
ってところまで。

その考えは、変わっても良くて、行ったり来たりするかもしれないけれど、考える度に深くなる気がします。

● 

ハナちゃんの動物病院(猫)|8話

今日は疥癬(かいせん)のお話。2度目ですね。
疥癬は写真のように、野生動物から感染することが多い皮膚病。
搔痒(そうよう)を伴います。
搔痒って言葉、知っていました?
痒いという意味です。

搔痒=痒い
よって疥癬は、激しい搔痒を伴うということになります。
搔痒=カイカイ
そして疥癬は、スーパー・カイカイ
カイカイはイヤイヤ!
スーパー・カイカイは、スーパー・イヤイヤ

● 

Withdog、Withcat より 

【4月1日版】この週は、通常も通常通りに配信をしましたが、それに加えて、2年前のピーチーの看取りの時と同じ日付同じ時間で、当時のブログ記事を配信していきました。
刻々と変わる状況を記しているために、記事数が多くなりました。
またコメントも長くなったために、上巻と下巻に分割しました。

――下巻に続きます―

――次回、週刊Withdog&Withcat 2018.4.1版 - 下巻――

――前回、週刊Withdog&Withcat 2018.3.25版――

 

――Withdog『犬を飼うということ』は、犬と飼い主の絆を考えるサイトです――

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――Withcat『猫の話をしようか』は、猫と飼い主の絆を考えるサイトです――

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