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ピーチーの闘病記:劇症肝炎編 Complete③ ~それは、自己免疫不全との闘いでした~

ピーチーの闘病記:劇症肝炎編 (13話~18話)
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Review
カテゴリー:診察記
作者:高栖 匡躬 

ステロイドの大量投与が功を奏し、急速に回復したピーチー。
やはり原因は自己免疫不全でした。
何か月も闘病をした気になっていましたが、振り返ると僅か1週間の出来事でした。

愛犬が病気になったとき、飼い主に出来る事などごくわずかです。
奇跡を祈りはしても、起こすことなどはでなきない。
せいぜい0.1%ほどしかない確率を、1%に上げる程度。
しかし1%は小さいけれど、0.1%の10倍です。
それに賭けたくなるのが、飼い主の心のように思います。

劇症肝炎闘病記|13話

退院の日の朝を迎えました。
退院前の経過観察の1日は、どうやら何事もなかったようでした。
半分は安堵していながらも、半分はまだ喜べない複雑な思い。

まだ喜ぶのが怖い――
そう思いながらも、前日には退院の日のお祝いの、ウニを用意しました。
ウニはピーチーの大好物でした。

劇症肝炎闘病記|14話

――退院の当日――
僅か数日前は危機的状況だったのに――と、不思議な気持ちでした。
迎えのために、タクシーで病院に向かう間も、まだ複雑な思いのまま。
相変わらず、病状が急変するかもという不安があったからです。
窓の外の景色を見ながら、「早く病院に着け」と祈っていました。

劇症肝炎闘病記|15話

家に帰ってきたピーチーは、頭の上にパッと電球が点いたように、家の中に飛び込みました。
本人は、家に帰れると思っていなかったかもしれせん。
一通り家の中をパトロールして、安心したのか寝てしまいました。
その夜には、大好物のウニが待っていました。

退院の日、ウニを食べたピーチーです

劇症肝炎闘病記|16話

重篤な状態を脱すると、今後のことが気になってきます。
肝臓は急性の重篤な状態を脱しただけで、まだ炎症は続いている。
既往症であるてんかんとも、付き合っていかなけえばならない。
薬の量が、状況の難しさを物語っている。

しかし――、ピーチーは相変わらずトボケタ顔です。
「心配するのは飼い主の役割。お前は気にしないで毎日を楽しく生きてくれよ」
などと思うのでした。

劇症肝炎闘病記|17話

家に帰って3日目のピーチー。薬が多い事を除けば平穏な日々が戻ってきました。
劇症肝炎発症から、ジェットコースターのような1週間。
今振り返ると、3か月はあったような感覚です。
ピーチーを救ってくれたのは、二次診療と高度医療でした。

劇症肝炎闘病記|18話

この闘病記の最終話です。
病院からの電話で、2日前の血液検査の結果を聞きました。数値はとても良くて、ほっと胸をなで下ろしました。

見た目は、何歳か若返ったような元気さです。
ここに至って、はじめて病気からの回復を喜ぶことができました。
「良かったな、ピーチー」

ピーチーの劇症肝炎の闘病記は、ここで終わりです。
しかし、まだそれは ”劇症” の段階が終わったにすぎません。

実はこの時点で、ピーチーはまだステロイド(プレドニン、プレドニゾロン)を1日に12錠も飲んでいました。ここから先は、ステロイドの減薬・断薬というやっかいな話も待ち受けています。

この話とても大きなテーマなので、別の記事に譲る事にします。

さて、闘病記を書くようになって、急に他の飼い主さんの動向が、気になりはじめ、幾つもの闘病記を読み撒いた。そこで感じたことは、必要以上にステロイドを恐れている方が、とても多いということでした。

ステロイドは、使い方さえ誤らなければ、一生飲み続けても良いものです。
ピーチーは生後6か月でアレルギーが見つかり、それから14年以上、ずっとステロイドにお世話になりました。

同じ薬で、同じ量を飲むのでも、飲み方で効果が違います。
医師によって指示はまちまちで、正しい投薬法や、投薬のバリエーションを知っている獣医さんは、意外に少ないように思います。

どうせ飲むのなら、効果が高い方法を。
次は、そんな記事を掲載したいと思っています。

作:高栖匡躬
解説:高栖匡躬 

――ピーチーの闘病記:劇症肝炎編・前のまとめ読み――

――ピーチーの闘病記:劇症肝炎編・初回のまとめ読み――

 

――おすすめの まとめ読みです――

 

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