「その日」がくるまで生きようず! 83話~90話
カテゴリー:闘病記
作者:miyakonokaori
脚本家・波多野都さんの愛猫ソーニャの、リンパ腫闘病記。
抗がん剤治療のレスキュー2回目(全26話+1話)のまとめ読み3/4です。
UW25プロトコールの最終である4クール目が終わり、ほんの僅かに期待を寄せた寛解には至りませんでした。抗がん剤治療では、がん細胞が一度使用した薬剤に対して耐性を持ってしまうことから、新しいタイプのものを使用します。
通常の治療であるUWFプロトコールの薬剤を使い切ったため、ソーニャはレスキュープロトコルとして残されたわずかの薬剤を使い、延命を試みます。
「その日」への覚悟を固めたつもりなのに、揺れ動く飼い主の心。
本作は闘病記であるとともに、終末期のペットを見つめる飼い主の記録です。【目次】
83話|2月23日 昼|ありがとうありがとうありがとう
猫さんに、もう無理はさせないと決めた。
「その日」は、もう避けられそうにないんだ。
今、猫さんに思うこと
たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんありがとう
ありがとうありがとうありがとう
――今日は夕方に、もう一記事配信します――
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84話|2月23日 夜|フラフラです(飼い主も)
もうなにもしないときめたのに――
あなたは、自分の意志で頑張っている。
こんなに弱り切っているのに――
どうしてそんなに頑張れるの?
猫さん――
かわいい、うちの子――
世界一かわいい、うちの子――
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「その日」を見据えて
先日配信したカードは、今朝配信した記事から引用した言葉です。
闘病記のほとんどは、いつか誰かのに立てば良い思って書き始めるのです。
しかしそれがいつの間にか、使命感のようなものに変わります。
うちの子の闘いが、どこかで誰かの命を救うかもしれない。
そうであってほしいという気持ちですね。
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85話|2月24日|迷って迷って…それでも答えはでない
朝日の中、猫さんとの別れを予感する飼い主。
でも、諦めきれなくて――
強制給餌――、点滴――
どうしたらいい?
穏やかに送ってあげたい。
だけど、まだここにいてほしい。
だから、あがいてしまう。
私にできることは、なんなのでしょう?――
●
86話|2月25日|約束を
「誕生日をいっしょに祝ってくれる?」
それは、飼い主からの一方的な約束でした。
危険な時期もあった。
でも猫さんは、約束を守って、誕生日を一緒に迎えてくれました。
それは、何よりの誕生日プレゼント。
柔らかな手――
ありがとう。
●
87話|2月26日|最高のプレゼント
誕生日を、一緒に祝ってくれた猫さん。
実は飼い主には、心配なことがありました。
それは、もしもこの日が命日になったら、これから誕生日のたびに悲しくなるということ。
それほど猫さんには、危険なときもあったのです。
よかった……
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88話|2月27日|すごい子だな…
「その日」を予感したこともある。
「もう頑張らなくていいよ」と思うこともある。
でも猫さんは飼い主が、もう少しいて欲しいと願うたびに頑張ってくれる。
私には何ができる?
何がしてあげられる?
そう問いかける飼い主でした。
●
89話|2月28日|「そのとき」を前に
猫さんが吐きました。
それを見た飼い主は「もういい」と思いました。
十分に闘った。
これ以上の無理は、苦しめるだけ。
でも――、それは決心?
カーテンを開けると、そこには明るい空が広がっていました。
――夕方、もう1記事配信します。
●
90話|2月28日|「強制給餌をしない」と決めて
「強制給餌はもうしない」
そう決めたつもりでした。
それが何を意味するかも、十分に理解をしていました。
覚悟は済ませたつもりだったのです。
でも――
飼い主の心は、そんなに簡単に割り切れるものではありませんね。
猫さん、すごい――
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これまでの闘病の経過
病気の発覚から確定診断まで
2013年9月25日~
第1クール
2013年9月29日~10月29日
第2クール
2013年11月5日~11月26日
第3クール
2013年12月24日~2014年1月13日
レスキュー1回目
2014年1月14日~2014年1月20日
第4クール
2014年1月21日~2015年2月3日
レスキュー2回目
2014年2月4日~3月5日
――レスキュー2回目・まとめよみ(3/4)・つづく――
作:miyakonokaori(波多野都)
コメント:高栖匡躬
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